#513 シルクがサッカーのユニフォーム交換に関係する…!?
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近頃、バレーボールの試合をテレビでやっていたり、MLBのオールスターゲームがあったり、スポーツのニュースがてんこ盛り!それにちなんで、今日はスポーツの話題と関係するシルクの話です。
サッカーの試合後に選手同士がユニフォームを交換する光景って、今ではすっかりおなじみになりました!
その起源には、ちょっとしたシルクに関係する話が残っています。1930年代ごろ、フランス代表がイングランド代表と対戦したとき、イングランド代表のユニフォームがなんとシルク製だったそうなんです。当時のシルクはとても高価で、特別な人しか身につけられない「高貴さの象徴」でした。
シルクは古代中国からヨーロッパに伝わり、シルクロードという交易路ができるほど世界中で珍重されてきた素材です。なめらかな肌触りや光沢感は、まさに王侯貴族のための生地と言われていました。
そんなシルクをユニフォームに使っていたイングランド代表に、フランス代表の選手たちは試合後に「どうしてもそのユニフォームが欲しい!」とお願いし、イングランド側も快く応じたそうです。
これが、試合後にお互いのユニフォームを交換する文化の始まりだと言われています。強い相手を称え、その証を形に残す――そんな気持ちが伝わってきますよね。
もちろん、このエピソードには諸説ありますが、シルクのユニフォームを手に入れたい気持ちはなんだか分かる気がします。
当時の選手たちも、憧れのチームのシルクのユニフォームを大事に持ち帰って、仲間に自慢したのかもしれません。今では機能性重視のポリエステル素材が当たり前なので、シルクのユニフォームなんて考えられません。。
が、この小さなエピソードを知っていると、試合後のユニフォーム交換がちょっと特別に思えてきます。もしテレビでその光景を見かけたら、「これもシルクの名残かも?」なんて想像してみてくださいね!
Azusa