#503 World Environment Day, June 5th - 環境の日 6月5日
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シルクマニア協会理事兼会長のRです
先日のMaryのブログで彼女が綴っていたように、6月は“環境月間”だそうです
1972年6月5日からストックホルムで開催された国連人間環境会議を記念し、国連は6月5日を“世界環境デー”と定められたそうです
日本でも、この会議を記念して6/5を”環境の日”と定めています
が、あまり知られてないですよね
それにちなんで、再度リマインダーとしてSDGsの観点から“お洋服を作ることとは”に触れたいと思います
ずいぶん前にココで綴りましたし、ウチのメンバーも度々このネタに触れるブログを書いてるので、ar*のブログを愛読してくださってる方々はご存知とは思いますが、(国連の発表で)ファッション業界は世界で2番目の汚染産業です
衣類、繊維(アパレル)産業は全世界の温室効果ガスの8-10%を排出している産業
そうです、お洋服は地球温暖化の要因のひとつなんです
しかも!お洋服を作る時も、お洋服を着る時も、そして、お洋服を処分する時もで、お洋服のライフステージそれぞれで、地球環境に悪影響を与えてしまってるんです
ファッション産業、アパレル企業業界だけでなく、私たちもそれに加担というか、地球に大きな負荷をかけてしまっているのをご存知ですか?
まずはお洋服が生まれる最初のライフステージ、製造工程での環境負荷は“染色”です
糸を紡いで布にする時に色を付けるべく、染色作業を施します!想像がつくとは思いますが、この染色作業にはメチャクチャお水を使うんです
とくにデニム生地!!!例えばジーンズを1本作るのに、どのくらいのお水を使っているかというと、1人に人間が7年間で飲む水の量を使っています
まっ、デニムだけでなく、ファッション業界が使って出す排水は、世界の排水の約20%がファッション産業からとのコト!1/5ですよぉ、ヤバくないですか???
温室効果ガスを出すは、排水を出すわ。。。涙
アパレルに携わってる人間だけに、非常に心痛く思います
そして、次のお洋服のライフステージ“お洋服を着る”行為の環境負荷は、着用後に洗濯をするたびに流出する、マイクロプラスチックが地球に悪影響を与えてるのです
なので“着る行為が”というわけではなく、正しくは“化学繊維を着る行為”が環境を汚染しているということです
今や、このマイクロプラスチック流出量は年間50万トン!もはや、どのくらいの量かさえも想像できませんが、異常な量ということはわかります
マイクロプラスチックとは、直径5mm以下のプラスチックで、化学繊維を多く含む洋服を洗濯すると流出する物体です
それが排水口から流れ、川、海へ。。。最新の研究によると、海に流れ出たマイクロプラスチックの30%は洗濯物から流出したものだそうです
このマイクロプラスチックは、溶けてなくなるものではないので、海に堆積し、時に海洋生物が摂取して、それを我々人間が食べるという因果応報的サイクルで、結局、自分で自分の健康被害を被るというわけです
お洋服のライフステージの最後“お洋服を捨てる”時の環境負荷
最新のデータによると、日本の家庭から焼却・埋め立てられるお洋服の量は1日
1日ですよ!!!大型トラック120台分!
積載量を考えると、約780トンの量のお洋服が1日で廃棄されているってことです
日本では1人平均1年間で18枚のお洋服を買って、15枚を捨てているらしいです
それを仮に廃棄しないで、もう1年長く着ると、一人あたり4トンのゴミを出さないことになるらしいです
とはいえ、日々お洋服は着ていて、ヨレヨレになってしまったり、穴が開いてしまったりなどなど、お洋服として用を成すことがもうムリなお洋服はバイバイするしかなく、どうしてもその後釜は必要なわけで。。。
であれば、環境に配慮した素材のお洋服選びをして、新調すればいいと思っています
コットン、麻、ウール、そしてシルク
これらは海洋マイクロプラスチックを出さないですし、もちろん土に還る素材です
ご自身で意識して、お洋服の品質表示をチェックして、購入するということで、環境負荷を抑えられると思います
小さいことかもしれませんが、自分でできる事を意識するだけでも、それを一人一人が意識したら大きく変わると思います!
環境月間に、ぜひ、地球や、今置かれてる自分の位置、周りの環境を考えてみてくださぁーい
とりあえず、お洋服を新調しなければの際は、せめて、サステナビリティに配慮した素材を採用した服を!
シルク最高!Love シルク
Silk maniac
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