シルクはもしかしたら、未来の素材なのかもしれない…
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なんだか壮大なタイトルになってしまいました。クレオパトラ時代から愛されて高級素材とされてきたシルクですが、なんだか古き良きもの…みたいな感じで見直されてきていると心から感じることが多々あります。まあ、シルクが古くなったわけではないのですが、その他の繊維が台頭してきて、良さが埋もれてしまっていた感がどうしても否めないのです。
ですが!シルクの“人間のお肌に一番近い素材“という唯一無二な特徴はやっぱり他の繊維にはまねできないことが多いなと思います。
やっぱりいいものは安くないのが現実。これは質がいいから、手間がかかっているから、供給が限られているから…いろいろな理由があり、そのために良いものとされるのがシルクなのですが…やはりシルクは安くないです。だからこそ、他の繊維にはない特徴や良さがあると胸を張って言えます。
いくら工程が機械的になってきたとしても、原料の供給には限りがありますし、繊細であったり、他の素材の方が生産性が極めて高いとか…シルクには、価格競争に勝つためには不利な条件が多いです。
最近ではスパイバーと言って、蚕に絹の原料になる糸を吐かせるように、クモにもそういったことをさせようとしている企業があったり、シルクという特質を生かして新しい素材のベンチマークにしたり、いかにしてシルクを真似ていい素材と言われるものを創り出そうかと研究している企業があります。
こういうことを見たり聞いたりする度に、シルクは昔からありますが未来につながる古いようで新しい素材(唯一無二という点で)なのではないかなーと思ったりします。
安くて手に入りやすいものもたくさんありますが、それが本当に欲しかったもの、よかったものって実は少なかったりします。高いけど、必要かどうか悩んで買ってみて、本当に良かったときの方が心が満たされるし、気に入って使うことも多いはず…。少なくとも、私はそういうことが多いと感じます。
「昔からある=古い」というイメージではなくて、
「ずっとある=生き残っている、本当にいいもの」
と思っていただけたら、シルクが高いとか弱いとかネガティブイメージではなく、手に取っていただけるのではないかなーと思いました。
Azusa