天然繊維 vs 化学繊維
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一言で「サテン」というと何を思い浮かべますか?
サテンとはつやのある、皆さんのイメージするものそのものです。
その生地はポリエステルですか?シルクですか?
「サテンシルク」と言えば、名前にもシルクがついているのでシルクそのものですが、
「サテン」とは、朱子織という織り方のことなので原材料がなにかを見ないと
サテン=シルクではないですよ…!
サテンシルクに似せてつくった、ポリエステル製のサテンのことかもしれないし、「サテンシルク」を略したものかもしれないです。
少し勘違いをしていると、「サテン」で手に取ったものがポリエステルかも…見た目ではわからないですが、手触りでなんとなくわかります。
本物との見分け方は、燃やすことはなかなかないと思いますが、燃やしてみると違いがはっきりと判ります。
ポリエステルは原料が石油であるため、燃えやすく、一気に火が広がります。化学繊維ヒア200度ほどで燃焼して、有毒ガスが発生しますが、シルクは300~400度になるまで燃えず、有毒ガスが発生しません。
また、触って生地同士をこすり合わせてみると、「絹鳴り」といってキュッキュッという音がします。そして、光沢がある方がシルク。
生地の種類を見てみると、化学繊維の見た目は天然繊維に似せてよくできています。
まあ天然繊維の方がもちろん歴史は長いので、弱点だとか、しわになりにくいだとかという点を改善したのが化学繊維なのですが…。
天然繊維のウールに似せたものがアクリル。アクリルも原料は石油です。
アクリルも引火した瞬間から燃え広がり、繊維が溶けます。肌に付着すれば大やけどしてしまいます。
戦後、大きな経済成長と共に化学繊維が台頭してきましたが、洋服を捨てて、燃やすと有害なガスが出るというのは大きな弊害です。いくつか前のブログにもあったように、捨てたものがどこかの国で大きな問題になっているなら、いたたまれないですよね。
私自身も買い物のときは気を付ける。捨てるときも考えるようにしないといけないと思いました。
気象変動のように、自分たちで実感しないとなんとかしないと…!と思えないことも事実。
最近では、いろいろなことが原点回帰しているようにも見えますので、シルクや他の天然繊維にもっとスポットライトが当たる時代が流れになるとよいなあーと思っています。
Azusa