接触冷感な素材
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何日か前に、「接触冷感のアームカバーありますか?」と聞かれました。
接触冷感……むむむ。定義をしっかりと理解していなかったので、少し回答に困りました。
シルクは湿度を逃がしてくれるから、触った時にひんやりとします。
接触冷感って触った時に冷たく感じることだから、シルクもその部類に入るのでしょうが、お客様が何を求めていらっしゃるのか難しい場面でした。
そこで、接触冷感と調べたら、
“接触冷感素材とは、接触冷感効果(肌と接触した際に冷たく感じる効果)を持たせた素材です。 接触冷感素材は温度の高い場所から低い場所に移動する熱の性質を利用して、冷たさを感じさせる仕組み“だそうです。
コンクリートに触った時にひんやりとすることが一番わかりやすい例だと思います。
犬を飼っていた時、夏になり、リビングに姿が見えないと思うと玄関の冷たいコンクリートでよく寝ていました。これが接触冷感か!
今飼っている猫も、冬はクッションの上で寝ていたのに、今は床の冷たいところで少しずつ移動しながら寝ています。笑
話をファブリックの話に戻しますが、
まあどんな素材も、体温に触れていると体温でだんだん温かくなっていくことは事実です。接触冷感の商品によく使われているポリエチレンやジェル素材、ポリエステルなどの素材は、吸水性が低いために水や汗を吸ってくれません。
そのために蒸れてしまうこともあります。
年々暑くて、だるい夏が来ます。工夫して乗り越えるために接触冷感と書かれている商品も増えてきているような気がしますが、よく内容を理解しないといけないなと思いました。
天然繊維の麻、化学繊維のポリエチレンやレーヨン、ナイロンなども接触冷感の素材として知られているようです。繊維のなかに水分を多く含んでいるため、硬くてシャリ感があり、触れて涼しいとか感じるのだそうです。
この夏、この知識で少しでも冷たく感じて快適に過ごしたいものです!
Azusa