#502 シルクは昔、門外不出だった!?その驚きの価値

今日は、シルク(絹)のちょっと歴史をさかのぼってご紹介したいと思います。シルクって今では洋服やスカーフ、寝具などに使われていて、なんとなく「高級」ってイメージはありませんか?でも、昔はただの高級どころじゃなかったんです。実は、シルクは一時期、門外不出の超レア素材でした…!!

 

シルクの起源はおよそ5000年前の中国。最初に発見したのは、伝説では中国の皇后・西陵氏(せいりょうし)とされています。庭でお茶をしていたとき、桑の葉についていた繭が湯の中に落ちて、糸がほどけた…というエピソードがあるんです。伝説なので本当ではないと思いますが。。


その後、中国は長い間、シルクの製造方法を国家機密として厳重に管理していました。生糸の作り方やカイコの育て方は、なんと死刑も辞さないレベルのトップシークレット!シルクは貴族や皇帝だけが身につけることを許された、まさに「特別な布」だったんです。

それだけに、シルクの価値はものすごく高く、ヨーロッパまで届いたころには「金と同じくらいの価値がある」と言われていたほど。あの有名な「シルクロード」も、もともとはこの絹を運ぶための貿易ルート。地中海を超えてローマまで運ばれたシルクは、まさに世界中を魅了した贅沢品でした。

そして面白いこんなエピソードも。当時のローマではシルクの人気が高まりすぎて、男性のモラルが乱れるとかで着用を禁止する法令が出されたこともあるそうです。笑 透け感のある素材だからでしょうか?


そんなシルクも、時代が進むにつれて中国以外の国々にも技術が伝わり、日本でも古くから養蚕業が発展しました。でも最初のころは、本当に「限られた人だけの、憧れの存在」だったんですね。

限られた人だけが知ることができたシルク。今は、誰でも触って買って着ることができる。良さは昔も今も変わりません。シルクは5000年も前からあることもすごいことですが、今も廃れずに5000年前なものが変わらず存在して生活の一部にあると思うとロマンチックですね!笑

いま私たちが手にすることがシルク製品には、長い歴史とストーリーが詰まっています。今の時代に生まれて可能なことがたくさんあるってありがたいですね〜!

Azusa

 

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