#20 蚕からつくられるシルク

シルクに携わる方と話していた時に、
「シルクは、何千年も前からサステナブル」ということをおっしゃっていました。

自分でも胸を張ってそう思っていましたが、やはりほかの方からも同じことを言われると嬉しい気持ちになりました。

 

今でこそサステナブルという言葉が広く使われるようになった言葉ですが、
シルクはその言葉を意識するもっとずっと前からサステナブルな素材です。

 

シルク以外にも天然素材はあります。ウール、カシミヤも動物から採れるもの。コットンも植物から採れる天然素材です。

オーガニックコットンも、触り心地がなめらかで、環境に配慮したものであることを示すためにあえてオーガニックコットンと言ったりします。

しかし、そもそもシルクはカイコ()からつくられるものです。生き物であるカイコに農薬は使えないからもちろんオーガニック。カイコは桑の葉を食べるから動物よりもよっぽどサステナブルだと思っています…!

シルクはカイコがつくる繭を撚って糸にして、生地にするため、時間も手間もかかるため高級素材として扱われます。

 

シルクを扱う人たちは、サステナブルであるシルクに慣れすぎていて、あえて「オーガニック」とも「サステナブル」とも言わないのかな…?!

もったいないとも思いますが、だからこそ高級素材として扱われる横綱的自信なのかもしれないと変に納得しています。

 

カイコからできるものだから、タンパク質でできているシルクはお肌にもよいのですが、土に埋めればタンパク質は分解されて、自然に還っていきます。

 

お肌によいシルクですが、環境にもやさしいシルク。

今年発表になった終末時計では、地球の寿命はもう残り90秒というところまできています。

なるべくリサイクルすることはもちろんですが、シルクは有機物のため土にも還る元祖オーガニック、元祖サステナブル素材です。

 

実際に土に埋めたことはないけれど、きっと何十年後かには分解されるのかいつかやってみようと思います。

 

 

Azusa

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